PKSHA AI Summit 2026開催レポート|大手企業の意思決定層を中心に、前年の約2.8倍となる1,253名が参加。参加者の95%がAI活用の加速を決意
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「人が主導し、AIが拡張する人間の未来とは」をテーマに、AIとの協働や、人の学びや暗黙知の継承、組織のあり方を議論。論点は「導入の可否」から「定着と成果」へ
株式会社PKSHA Technology(読み:パークシャテクノロジー、本社:東京都文京区、代表取締役:上野山 勝也、以下PKSHA)は、2026年9月8日(火)にANAインターコンチネンタルホテル東京で開催した「PKSHA AI Summit 2026」を実施しました。「人が主導し、AIが拡張する人間の未来とは」をテーマとした本サミットには、経営層や事業責任者、AI推進担当を中心に1,253名が参加し、前年の452名から約2.8倍となりました。参加者の46.5%は部長クラス以上、51.9%は従業員1,000名以上の企業に所属しており、企業の意思決定層が多数を占めました。
PKSHAは「未来のソフトウエアを形にする」というミッションのもと、独自の自然言語処理技術などを活かしたAIの研究開発と社会実装に取り組んでいます。今回のサミットでは、リーダーたちの実践と現場の取り組みを含むリアルなストーリーを通じて、人とAIが共に進化する組織のあり方を社会に共有することを目指しました。

開催背景:創業から14年、日本のAI社会実装の現場から生まれた問い
PKSHAは2012年の創業以来14年にわたり、自然言語処理をはじめとする独自技術を用いたAIの研究開発と社会実装に取り組んできました。金融、製造、教育など各業界の現場でAIを実装するなかで見えてきたのは、技術の性能だけでは企業の変革は進まないという事実です。AIをどう導入するかと同じだけ、人と組織がそれをどう受け止め、どう育てるかが問われます。
AIが判断を補佐し、顧客に応答し、業務を実行する。その光景が日常になりつつある今、問われているのはツールの進化ではなく、「人は何を主導するのか」という問いです。効率化が進んだ先で、企業とリーダーは何のために、何に集中すべきなのか。AIの能力が指数関数的に進化するほど、リーダーの役割は消えるのではなく、むしろ純化されます。人もAIも組織の文脈のなかで育ち、その循環のなかでこそ人は本質的な役割を発揮できる── PKSHAはそう考え、本サミットをこの問いを各界のリーダーとともに掘り下げる場として企画しました。
なお、当日の参加者のうち過去のサミットに申し込んだ経験のある方は約1割にとどまり、約9割が初めての参加となっています。既存の関心層が再訪したのではなく、AI時代の経営と組織のあり方に向き合う企業の裾野そのものが広がっていることがうかがえます。
概要:政界・学術・経営のトップランナーが「人とAIの関係」を多角的に議論
Opening Sessionには、衆議院議員で前デジタル大臣の平 将明氏、Anthropic 公共政策責任者(日本・韓国)の吉田 朗氏、PKSHA代表取締役の上野山が登壇し(モデレーター:野嶋 紗己子氏)、AIと社会・政策・産業の関係について議論しました。続くセッションでは、東京大学 総長の藤井 輝夫氏とTAZ Inc. 代表取締役社長/ジーンクエスト創業者の高橋 祥子氏が「AI社会における人の学び・育成の方法論」を、さくらインターネット株式会社 代表取締役社長の田中 邦裕氏が「AI時代の情報資産と、その置き場所をめぐる経営判断」を論じました。経済学者の成田 悠輔氏による特別講演、東京ガス株式会社 常務執行役員 CDOの清水 精太氏によるDXの現在地に関する講演も行われました。
事例セッションでは、株式会社村田製作所 データ戦略推進部 部長の内海 克也氏が「知の設計」と「知の循環」による組織変革を、東京海上日動火災保険株式会社 経営企画部AI変革室 理事ジェネラルマネージャーの牧原 卓也氏が損保ビジネスにおけるAI変革の実際を、成功だけでなく苦労も含めて共有しました。
PKSHAからは、「その人が辞めたら失われる技術を、どう残すか」(暗黙知の形式知化)、「個人の生産性から、事業の価値へ」(AI協働と意思決定)、「コンタクトセンターにおけるAI実装の現在地」、「拡大し続けるリアル空間AIの市場」、「『人を育てる』AX」の5セッションを実施。Closing Sessionでは、東京大学大学院 教授の松尾 豊氏、AIソロプレナーの川邊 健太郎氏、上野山が登壇し、AI時代に人が担う役割を改めて問い直しました。

参加者属性:部長クラス以上が46.5%、大手企業の意思決定層が中心に
当日の参加者1,252名(※1)の属性は以下のとおりです。役職別では、部長クラス以上が46.5%を占め、経営に近い層の参加が増加しています。また、従業員1,000名以上の企業に所属する参加者が51.9%、うち20,000名以上の企業が15.4%を占めました。

参加者アンケートから見えた示唆:意思は固まった。課題は「定着」と「成果の再現性」へ
1. 95.2%が「自社のAI活用を加速したい」と回答
講演を受けて自社でのAI活用を加速したいと感じたか、との問いに対し、95.2%が「はい」と回答しました。AI活用に踏み出す意思そのものは、すでに広く固まっていることがうかがえます。

2. 障壁の上位は「人材育成」「ROI説明」「成果の蓄積・展開」
業務へのAI導入・活用における懸念やハードルを複数選択で尋ねたところ、最も多かったのは「AI人材の育成」で51.9%でした。次いで「利用コスト・ROIの説明」が42.9%と続きます。

前年の同種調査では「社内理解・業務への受け入れ」(42.4%)や「意思決定者の理解不足」(23.7%)といった社内の合意形成に関する項目が上位に位置していましたが、今回はいずれも比率が下がり、代わって「利用コスト・ROIの説明」「成果の組織的な蓄積・展開」が上位に入りました(※2)。AI活用の論点が、社内を説得する段階から、投じた資源に見合う成果をどう出し、どう横展開するかという段階へ移りつつあることを示唆しています。
3. 解決したい社内課題の1位は「知識・ノウハウの属人化」
AIで解決したい社内課題を複数選択で尋ねたところ、「知識・ノウハウの属人化」が63.8%で最多となりました。次いで「業務プロセスの自動化」52.2%、「組織的な意思決定の質向上」33.2%、と続きました。熟練者の退職とともに失われる技術、個々の頭の中にとどまるノウハウ── こうした「人が積み上げてきた知をどう組織に残すか」が、AIに寄せられる期待の中心にあることが明らかになりました。これは、AIを人の代替として捉えるのではなく、人が培ってきたものを増幅する手段として捉える視点への転換とも言えます。

今後の展望:人が主導し、AIが拡張する組織づくりに伴走する
今回の開催から、AI活用の成否を分ける要素が、技術の選定から、人材育成・成果の蓄積・組織的な合意形成といった「組織の内側」に移っていることを示しました。
PKSHAは、この示唆を今後のプロダクト開発とソリューション提供に活かし、AIを提供するだけでなく、導入後の定着と成果の再現性までを見据えた支援に取り組んでまいります。とりわけ関心の高かった「知識・ノウハウの属人化」の解消については、暗黙知の形式知化や組織知の循環を支えるAIの社会実装を加速させていきます。PKSHAは、この取り組みを通じて、AIが人を代替するのではなく、一人ひとりが積み上げてきた知と経験を拡張し、人と人の間をなめらかにつなぐことで、人とソフトウエアが共に進化する社会の実現を目指してまいります。

開催概要
名称:PKSHA AI Summit 2026
テーマ:人が主導し、AIが拡張する人間の未来とは(Human-Led AI, AI-Amplified Future)
開催日時:2026年9月8日(火)12:30-20:00(11:30受付開始)
会場:ANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区赤坂1-12-33)
開催形式:オフライン開催
参加者数:1,253名
主催:株式会社PKSHA Technology
イベントサイト:https://aisummit.pkshatech.com/
用語注釈
(※1)属性の集計対象は、属性情報が判明した参加者1,252名です。
(※2)前年調査と今回調査では設問文および選択肢の構成が一部異なるため、参考値として比較しています。
株式会社PKSHA Technology 会社概要
「未来のソフトウエアを形にする」というミッションのもと、社会課題を解決する多様なAIを提供しています。
金融・製造・教育といった各業界の業務や課題に最適化した<AIソリューション>に加え、「PKSHA AIバックオフィス」「PKSHA ChatAgent」などの汎用性の高い<AI SaaS>を展開。さらに、これらのAIソリューションやAI SaaSを各領域のプロフェッショナル人材が活用し、顧客の課題解決を支援する<AI Powered Worker事業>を推進しています。AIをさまざまな業種・業務に実装し、現場で使えるソフトウエアとして届けることで、未来の働き方を支援し、人とソフトウエアが共に進化する社会を実現していきます。
会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
URL: https://www.pkshatech.com/